TOPへもどる TOPへもどる
○ ワイン用の葡萄たち ○
ワインの味は葡萄で決まります。葡萄は、同じ品種でも年によって出来不出来があり、味にも違いがあります。
さらに、ワインは、同じ年に、すぐ隣の畑で収穫された葡萄を使っても違うとされるくらい場所によって味が異なります。また、いつ収穫するかによっても甘さに違いが出ます。
wine image
葡萄は、世界中ありとあらゆるところで栽培されています。世界中の葡萄を大別すると、 醸造用 生食用 乾ぶどう用 に分けられ、全生産量の80%程が醸造用となり、残りの20%が生食用と乾ぶどう用になります。また、全生産量の80%近くがヨーロッパ大陸で作られており、その80%がワイン用となります。日本では95%が生食用で、醸造用に栽培されているぶどうは5%前後です。
食べる葡萄からでもワインは造ることができますが、水っぽいワインになってしまいます。これは酸味が足りないためで、生食用は甘いことが第一ですが、ワイン用の葡萄には、甘み(糖分)と酸味が必要になります。 酸味は、ワインを造る上で、まろやかな味とコクを出してくれます。ワインにするときは破砕するので、皮の厚さや粒の大きさなどの見ためのよさは、生食用とは違い重要ではありません。また、余り香りの強い葡萄は、よいワインにはなりにくいとされています。
葡萄品種は大別して、「ヨーロッパ系:ヴィティス・ヴィニフェラ種」「北米系:ヴィティス・ラブルスカ種」「台木系:ヴィティス・リパリア種」「中央アジア系:ヴィティス・アムレンシス種」に分けられますが、その98%が「ヨーロッパ系:ヴィティス・ヴィニフェラ種」です。
ぶどうの品種は、この4系で合わせて8000種〜10000種あるといわれてますが、ワイン用には100種前後が広く栽培されています。

フランスでは、高級ワインには古来からの品種のみしか使用できませんが、ドイツなどでは、交配品種の開発も盛んで、今、ドイツでもっとも生産量の多い「ミュラー・トルガウ」種も 「リースリング種」と「シルヴァーナー種」の交配によって産まれた品種です。

「ヨーロッパ系:ヴィティス・ヴィニフェラ種」の代表的なものに、「カベルネ・ソービニヨン」「シャルドネ」「リースリング」「ピノ・ノワール」「メルロ」「セミヨン」「ソービニヨン・ブラン」などの品種があります。
「北米系:ヴィティス・ラブルスカ種」には「コンコード」「デラウエア」「キャンベル」「ナイヤガラ」等が有ります。

ワイン生産に適しているのは、もちろん「ヨーロッパ系」です。デラウエア等の「北米系」は生食用、ジュース用にはバッチリですが、ワインに使うと独特の香り「狐臭」(FOXY FLAVOR)が出て、あまり大したワインにはなりにくいと言われています。


赤ワイン用葡萄品種の特徴
カベルネ・ソービニヨン  
Cabernet Sauvignonカベルネ・ソービニヨン 主にフランス・ボルドー地域及び南西地方で栽培されている最高級品種です。
深みのある濃い色合いと独自の香りがあり、腰が強く辛口で、タンニンと酸で豊かな長期熟成型ワインができます。
オーストラリアや日本でも栽培されており、特にカルフォルニアでは最高級ワイン用に使用されています。
ピノ・ノワール  
Pinot Noirピノ・ノワール フランス・ブルゴーニュ地方で広く栽培され、特にコート・ドール地区において、その秀逸性を発揮する最高品種です。
シャンパーニュ地方でも栽培されており、バランスのとれた高品質シャンパーニュの原料ともなります。果房は小粒で、赤紫色をしており、繊細さと力強さを兼備したワインとなります。
ドイツではシュペートブルグレンダーとよばれ、栽培されています。
メルロ  
Merlotメルロ フランス・ボルドー地方の重要品種のひとつで、特にサンテミリオンやポムロールで高い比率で栽培されています。
カルベネ種より早熟で柔和であり、かなりこくのある、まろやかな風味と口当たりのワインとなります。
カベルネ・ソービニヨンとブレンドされることが多いです。


白 ワイン用葡萄品種の特徴
シャルドネ  
Chardonnayシャルドネ フランス・ブルゴーニュ地方シャブリ地区およびコート・ドール地区、シャンパーニュ地方で栽培されている高級白ワイン用の品種です。
腰の強い豊かなボディ、奥行きのある味わいと優雅な余韻ある辛口ワインとなります。
近年、カルフォルニアとオーストラリアでも成功を収めています。
リースリング  
Rieslingリースリング 主にドイツとフランス・アルザス地方で栽培されている代表的な品種です。
果房は小粒で晩熟、耐寒性で霜害に強いのが特徴です。
カルフォルニアやオーストラリアではヨハニスブルグ・リースリング、ホワイト・リースリングと呼ばれています。
セミヨン  
Semillonセミヨン フランス・ボルドー地方のソーテルヌ、グラーヴ地区で栽培されている品種です。
貴腐果によって甘口白ワインとなります。なめらかで、しっかりとした個性を持ちますが、酸味が少ないため多くはソービニヨン・ブラン種とブレンドされます。
ソービニヨン・ブラン  
Sauvingnon Blancソービニヨン・ブラン 主にフランス・ボルドー地方、南西地方、ロワール河流域で栽培されている優れた品種で、芳香性に富むのが特徴です。
アメリカ、オーストラリアではフェメ・ブランとも呼ばれています。